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当院では、より高度な獣医療を提供するため、豊富な経験と専門知識をもつ専科顧問の方々をお迎えしています。腫瘍科をはじめとする各分野での専門的な診療に加え、ワンちゃん猫ちゃんと飼い主様の安心を第一に考えたセカンドオピニオンもご利用いただけます。

今回は、腫瘍科顧問である接待獣医師に、腫瘍科の重要性と、セカンドオピニオンがもたらすメリットについて、詳しくお話を伺いました。

 

腫瘍科顧問 接待 創太

麻布大学病理学研究室を卒業後、2012年から2017年まで千葉県内の動物病院に勤務し、同時期に都内の病理検査ラボでも活躍。

その後、2017年から2022年まで腫瘍科の専門診療施設で経験を積み、現在は複数の高度医療センターで腫瘍科の診療に携わっている。

2022年以降は関東の複数の動物病院でも診察を行い、幅広い地域で高度な腫瘍診療を提供する。

 
 

――腫瘍科の専科獣医師は、一般的な獣医師とどのように違うのでしょうか?

接待獣医師:腫瘍科専門の獣医師には、腫瘍の診断や治療を行うための、専門的な知識や技術があります。腫瘍を迅速に診断できるため、早期に適切な治療を開始することができます。治療の選択肢が多く、飼い主様の希望される治療や、どうぶつの状態に合わせた最適な治療法をご提案することができます。

 

ーー具体的にはどのような診断方法や治療方法がありますか?

接待獣医師:診断のためには、血液検査、X線検査、超音波検査、細胞診検査、病理組織検査などが必要になります。これらの検査を行うことで、腫瘍の診断や進行度(ステージング)を正確に把握することができます。治療法には、外科療法、内科療法(がん薬物療法)、放射線療法などがあります。腫瘍の摘出後に必要に応じてがん薬物療法(補助療法)や放射線治療を行うなど、複数の治療法を組み合わせることもあります。

 

ーー腫瘍の治療ってとても複雑ですよね。そんなとき、セカンドオピニオンはどのように役立つのでしょうか?

接待獣医師:腫瘍科におけるセカンドオピニオンでは、腫瘍の正確な診断と進行度評価により、ご家族やどうぶつにとって最善の治療を行うことができます。一度目の診察では隠れていた病変をみつけたり、新しい治療の選択肢が見つかることがあります。

 

ーーセカンドオピニオンを受けることで安心感が増しますね。一方で、今の獣医さんに失礼にならないか、気にされる飼い主様も多い印象です。

接待獣医師:そのお気持ちはよくわかります。しかし、腫瘍の病態は非常に複雑であり、正確な診断やご希望に沿った治療を求めるためには、様々な視点が必要です。ご家族に求める治療を行えるように、獣医師からセカンドオピニオンを勧めることも少なくありません。複数の専門家の意見を参考にすることは、ご家族やどうぶつにとって一つの選択肢だと考えます。

 

ーーでは、腫瘍科の専門医にかかることで、実際にどうぶつの負担が軽減されることはあるのでしょうか?

接待獣医師:専科医の治療は腫瘍がどうぶつに与える負担を減らすことができます。知識と経験を活かして、検査や治療を最短かつ最小限に行い、それ自体がどうぶつの負担にならないようにいつも心掛けております。それがご家族の安心にもつながるはずです。

 

ーー安心して治療を進められる気がします。

接待獣医師:そう言って頂けると嬉しいです。腫瘍の診断や治療を行っていくなかで、ご家族にとって大きな決断が必要となることがあります。ご納得していただける結果を提供できるよう努めていきます。何か不安や疑問があれば、いつでもご相談ください。