「フェレットの尻尾や背中の毛が薄くなって皮膚が透けている」「毛の抜ける範囲が広がってきた気がする」そんな様子はありませんか?実は、フェレットの脱毛症状は放置するとホルモンバランスが崩れ、命に関わる病気へと進行する可能性があります。この記事では、自宅で確認できる症状のポイントと専門の動物病院での検査・治療の流れをご紹介します。
【まずはご家庭でチェック!症状リスト】
以下の症状に心当たりがあるかチェックしてみましょう。
- 尻尾や背中から腰にかけて毛が薄く、皮膚が見えている
- 脱毛の範囲が左右対称に広がっている
- 元気がない、食欲が落ちた
- 排便や排尿の異常がある
- 臭いが強くなった
オスのフェレットの場合、前立腺の腫れで排尿が難しくなることがあります。特に排尿困難(尿路閉塞)が起きると緊急処置が必要です。メスの場合、陰部が腫れることもあります。
【フェレットの脱毛の原因とは?】
フェレットの脱毛は主に以下の原因が考えられます。
① 副腎疾患(副腎腫瘍、副腎過形成) 副腎が腫瘍化または肥大し、性ホルモンが過剰に分泌されることで脱毛が起こります。中〜高齢のフェレットによく見られます。
② 季節性の脱毛 一時的なもので自然に治ることがあります。
【実施する検査内容】
当院では、症状や飼育状況などを詳しく伺った上で以下の検査を行います。
① 問診・視診
- 症状の開始時期や生活環境の変化
- 食欲、排尿の状況、痒みの有無などを確認
② 血液検査
- 尿路閉塞を疑う場合は腎不全の有無を確認します
- 必要に応じてホルモンレベル測定(コストと精度の問題で一般的にはあまり行いません)
③ 超音波検査
- 副腎の状態(腫れや形状、血管との位置関係)を確認
- 手術が必要な場合、摘出可能な部位を確認
④ 診断的治療
- ホルモン注射を行い、症状改善の有無を観察
⑤ 必要に応じてCT検査を実施
【副腎疾患の治療法について】
治療は外科的治療と内科的治療の2つがあります。
- 外科的治療:悪い方の副腎を摘出する開腹手術(右副腎摘出はリスクが高くなります)
- 内科的治療:月に一度ホルモン調整薬を注射(進行は止められませんが症状を改善します)
定期的な通院(術前検査や術後の経過観察など月1回程度)が必要です。特にオスは尿路閉塞の危険があるため、注射のスケジュールは厳守しましょう。
【ご自宅でできるケアとよくある質問】
■ ご自宅でのケア
- 薄くなった皮膚をこすらないよう、柔らかいタオルで拭いてください
■ よくある質問
Q:「臭いが以前より強くなったけど大丈夫?」
A:臭いが強くなるのはホルモン異常のサインかもしれません。早期の受診をおすすめします。
【大切なフェレットの健康管理】 フェレットの脱毛や症状が気になる場合、副腎疾患の可能性もあります。早期の検査と適切な治療で、重症化を防ぎましょう。ご不安な点があれば、ぜひお気軽に当院までご相談ください。