「デグーの口の周りが赤くただれている」「よだれで顔まわりの毛が濡れている」そんな様子に気づいたことはありませんか?さらに、牧草をあまり食べなくなったり、ペレットを食べるのに時間がかかる場合、不正咬合や歯根膿瘍などの歯の病気が進行しているかもしれません。この記事では、ご自宅でのチェック方法と、専門医による検査・治療の流れを分かりやすくご紹介します。
【まずはご家庭でチェック!症状リスト】
以下のような症状が見られる場合は注意が必要です。
- 口角が赤くただれている
- よだれが多く、毛が濡れている/粘り気がある/色がついている
- 歯ぎしりの音が聞こえる
- 牧草やペレットの食べが悪い(粉々にする、時間がかかる)
- 食欲が落ちている、偏食がある
【考えられる主な原因】
① 不正咬合(臼歯・切歯の過長)
- 臼歯が鋭くなり、頬の内側を傷つけて痛みや違和感が生じる
- 切歯に異常がある場合は、臼歯にも問題があることが多い
② 歯根膿瘍(歯の根元が化膿)
- 頬や顎に膿が溜まり、腫れたり痛がったりします
③ 口腔内腫瘍(まれですが除外が必要)
- 成長が早い腫れやしこりがある場合は腫瘍の可能性も
④ 栄養不足(ビタミンD欠乏など)
- 歯質が弱くなり、不正咬合を引き起こすこともあります
【動物病院で行う検査内容】
① 問診
- 食事の変化、餌の種類、硬さ、給餌頻度、体重の推移などを伺います
② 口腔内視診+レントゲン検査
- 切歯・臼歯の長さや、歯の根元周囲の骨の変化を確認します
③ CT検査(必要時)
- 腫瘍や深部膿瘍の評価、骨の状態を詳しく見るために行います
④ 血液検査
- 全身状態や炎症の有無を確認します
【治療の流れ】
- 不正咬合:麻酔下での歯切り処置(臼歯/切歯)
- 重度の場合:臼歯抜歯や膿瘍の切開排膿
- 処置後:抗生物質と痛み止めの投与、必要に応じて通院フォロー(週1回程度)
- 処置が必要な期間は数週間〜3か月程度と個体差があります
【ご自宅でできるケアとよくある質問】
■ ケアのポイント
- 柔らかいペレットやペースト食を使って、無理なく食事を取らせましょう
■ よくある質問
Q:「自宅で爪切りのような道具で歯を削ってもいい?」
A:絶対にNGです。専門機器でないと歯や口腔を傷つけ、大けがにつながります。
Q:「痛みでまったく食べない場合は?」
A:強制給餌(ペースト食)を試しながら、すぐに受診してください。食べない状態が続くと、肝臓に負担がかかり、命に関わることもあります。
【大切なデグーの歯と健康を守るために】
口元の赤みやよだれが続くときは、歯のトラブルが原因かもしれません。早めに口腔内のチェックを受けることで、回復も早くなります。ご不安な点があれば、お気軽に当院までご相談ください。